Topページへ戻る

『バイヤー柳田』のワイナリー訪問記

このコ−ナーでは実際に訪ねた蔵元の様子や旅の途中のエピソード等をご紹介いたします。

VOL.12「西オーストラリア飲・食・遊・・」

真夏のパース国際空港到着 FEB/22/2000

 記録的な豪雪となった冬の青森を離れ、オーストラリアは今が真夏。南半球のワイナリーは始めてという事もあり若干ウキウキ気分。 ヨーロッパ行きの時の高まる緊張もなく、荷物も軽めなのが嬉しい。時差だってたったの1時間。 同行の東京の半田氏、そして今回のナビゲーターのポールさんとの珍道中が始まった。

 豪州のワイナリー巡りの楽しさはそのものに加えビーチやマリンスポーツが絡んでくるからやめられない。 ヴァカンスを楽しむ観光客、それほどワインに興味のない人をも飽きさせない魅力がある。
 西豪の中核都市パースからワイナリーが点在するペンバートンへ南下の途中、世界でも有数のサーフィンスポットを横目にハイウェイをひた走る。 小休止で車を止めると、目の前をカンガルーの親子が!ここは豪州ドライブする方はくれぐれも御注意を。

「スミスブルックワイナリー」(西オーストラリア州) FEB/25/2000

 ワイナリーのあるペンバートン地方は州都パースからハイウェイで約3時間。太陽の恵みと南海からの涼しい風の恩恵を受け、世界でも有数の葡萄栽培に適した気候とか。 ワイナリーの創業は1988年とまだ新しいが3名のワインメーカー(杜氏) マイク、マット、ジョンの厳しい管理のもと自己所有畑から収穫した中から 厳選した20%の葡萄だけがスミスブルックのラベルとして販売されている。 葡萄は、太陽の日が樹の奥深くまで差し込むように葉や余分な房を落とし、じっくりと手間をかけて育てられ、収穫は完全に熟したものだけを丁寧に手摘みされる。 栽培面積の大きい豪州の葡萄園では非常に稀で、一つ一つのプロセスが比類無い果実味に溢れたワインの誕生をもたらす。

 ここのお奨めはスミスブルック シャルドネ96(\2000)
 味わいは、見た目の色の濃さの通り凝縮しており、熟したイチジク、洋ナシ、パイナップルなどのトロピカルフルーツの風味とオーク樽の アクセントとが絶妙なハーモニーを演出している。

 葡萄畑の側にある日陰のテラスでのランチでご馳走になった海老や蟹料理とは抜群の相性。 ちなみに海老や蟹を食する時は洋の東西を問わず、やはり人は無口になるようだ。



−得する情報−  豪州のレストランでB.Y.O.の表示をよく見かける。これはアルコールの持ち込み可の意味。豪州ではレストランでもアルコールが出せる店、 出せない店がある。B.Y.O.の表示があれば近くのボトルショップ(酒屋)で好みのワインやビールを買って持ち込めるのだ。店によっては100円程度の持ち込み料を 取るがグラスもオープナーも店のものを使えるとても有り難い制度。

                             まだまだ、つづく・・

 

バックナンバー
              
VOL.14「父と娘のフランス珍道中」 01/2004
VOL.13「イタリア縦断、激走3000kmの旅」 09/2001
VOL.12「西オーストラリア飲・食・遊・・」 02/2000
VOL.11 「パリの三ツ星で美女5人と食す」 08/1999
VOL.10 「ボルドー・ボーヌ・ランス三都一人旅」 01/1999
VOL.9 「厳寒のシャトーマルゴーを訪ねて」 01/1998
VOL.8 「ここは南仏ラングドックど真ん中!」 02/1997
VOL.7 「ボルドー右岸、至福のメルローを求めて」 02/1997
VOL.6 「極上のミュスカデとナントの生牡蠣」 10/1995
VOL.5 「ベルギーで本物のグースに酔う」 10/1995
VOL.4 「ブルゴーニュとびきりのドメーヌ巡り」 06/1994
VOL.3 「田崎氏と行く、煌きのシャンパーニュ」 06/1994
VOL.2 「憧れのボルドー&VINEXPOで迷う」 06/1991
VOL.1 「始めての欧州、ドイツ・ラインガウで泣く」 09/1989